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客の3人を通常通り相手をして、一度部屋に戻る。
時計を見ればもう夜中の3時だ。
最近は疲れてたのか、客をそんなに取らずにこの時間には寝ることは多かった。
だが今日は違う。
あと一人、ネックなものが残っている。
あぁ、完璧に寝れるのは何時になるのだろうか。
「弓弦さん、大丈夫ですか?」
「大丈夫、ちょっと眠いけどね」
「はは、弓弦さんらしい答えですね」
宗くんは、ニコリと笑い、私の髪をもう一度整えてくれる。
服装はさっきまでは着物だったが、今は違う。
なぜか相手の要望だと、洋服を持ってこられた。
真紅のワンピース。
ここまで服のまま肌を露出するなんてほとんどない。
「弓弦、客はもう部屋で待ってるわ」
「わかった。樹、ちょっとまって」
これまた相手の要望通り、化粧も落として、スッピン状態に戻す。
何がしたいのか、さっぱりわからん。
「よし。いくか……」
「これで最後ですよ」
「うん、いってくる」
襖を開けて、部屋を出る。
「何かあれば、言ってください。すぐにいきますから」
「了解」
「行ってらっしゃい」
2人に見送られ、笑顔でいってきますと返す。
さてと、会いに行きますか。
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