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新が帰っている途中だった。
いつもの分かれ道へと差し掛かった。
自分の家の道へと向かい歩いていた。
すると、今歩いている道がいつもより長い気がした。
「あれ?なんか長くね?」
そう口にしながら歩いていた。
歩いていくうちにわかるようになっていた。
(明らかにおかしいいつもの倍は歩いている。)
時間を見てみると、本屋から出た時間から変わっていない。
同じ時間のままだった。
本来なら20分程度歩いていた筈なのに。
(おいおいどこのおとぎの世界だよ、、、)
新は振り返り帰ろうとした。
しかし後ろは壁だった。通って来たはずの道だった筈なのにもう一度前方を見てみると一冊の本が落ちていた。
いや正確に言うと置いてあったと言える。そうあの本だ本屋で見たタイトルのない本
(まさかアレを拾えってことなのか?
いや確実にそうだな拾えってことだよな。)
恐る恐る手に取って開いてみると白紙だった。
(あれ?本屋の時は書いてあったよな?)
どんどんめくっても真っ白だった。
(これって開いて閉じたらでてくるやつでね?)
まさかと思いながら開いてみるとあたりだった。
そこに書いてあった文章。
『おめでとう!さあ旅の始まりだ!』
(はぁ?)
と思った次の瞬間まさかの光景だった。
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