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つまり、俺にとってセラはそれだけ大切な存在だという事になる。
それだけ大切にセラのことを想ってるなら───
「救わなきゃな……」
感情は言葉になっていた。
そうだ、救わなきゃいけない。
俺はセラを見据えた。
「次で最後だ」
そして、宣言する。
次で最後……お前の枷を外す手伝い……最後のおせっかい。
アーツをすべて左腕の義手に集約する。
「セラぁぁぁぁぁぁ!」
左腕を振り抜くと、拳の形でエネルギーは放たれた。
セラは短くなにかを唱えると、それを撃ってきた。
「ユウヤぁぁぁぁぁあ!」
互いの咆哮はエネルギーの衝突音に掻き消され、目映い光の中、俺の意識は微睡みに落ちた。
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