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そんな話をしているうちに、設定していた煮物のガス台のタイマーが止まる音が聞こえた。
完成したようだ。
出来具合を見てみると我ながらすごくいい感じだ。
「丁度できた。メシにしようぜ。」
「ああ。」
部屋の真ん中にある低いテーブルの上に料理を並べる。
「へえー、よくある物でこんだけ作れたな。」
幸人が感心するように言う。
「シンプルなもんしかできなかったけどな。」
「十分だ。」
食卓に並んだのは、だし巻き玉子、サラダ、野菜と鶏肉の煮物、アスパラのベーコン巻きにご飯と味噌汁だ。
「・・・何か、すげー久しぶりだ。誰かと朝メシ食うの。」
不意に幸人がそんな事を漏らす。
「言われてみれば、俺もそうだ。」
お互い一人暮らしだもんな。
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