5人が本棚に入れています
本棚に追加
え?
え?
あ、あ、あれって?
そんなはずない。そんなはずない。
私の見間違いだよね?
何度も見て驚いてる私に、彼女が
『あんたのいとしの君だよ!』
ニヤリと笑った。
え?え?え?
な、な、なんで?
挙動不審にあたふたする私を見て、大笑いする彼女が、
『安田くんから、頼まれたの。
やっぱり、あいじゃないとだって!』
親指を立てて、グーとする彼女の笑顔が、だんだん歪んで見える。
『ほら!泣かない!泣くなら、いとしの君の前で泣きなさい!!』
『…う、うん。ありがとう、まい。』
ガコンと観覧車が地上に着くと、急いで、彼の元に走る。
最初のコメントを投稿しよう!