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私は、彼を目指し近づいていく。
本当に、しゅうちゃんだ。
しゅうちゃんが、いる。
急いで彼に抱き付きたい気持ちが、身体を動かす。
だけど…
こ、こわい。
不安が、スッと私の胸に入り込む。
私で、本当にいいの?
しゅうちゃんの前に行くことをためらって動けなくなる。
いつもの陽気な音だけが響いて、スローモーションのように時間がゆっくり進んでいく。
じーと動けない私に気が付いた彼が、
少しずつ近づいてくる。
本当に、本当に、しゅうちゃんだ。
しゅうちゃんが、目の前にいる。
「あい!」
歪んで見えるしゅうちゃんが、私の名前を呼んだ。
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