自由戦士。大地に立つ

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俺は大阪城公園に原付を走らせた まさかの野宿をしようと考えたのではない 別の友達を訪ねたのだ 俺は学生の頃、小説家をすると同時に芝居や映画で遊んでいたのだが 他に、詩人の肩書をもち、「ポエットリーディング」という遊びもしていた コピー機で自作の詩集を作り、それを売り歩きながら、即興の詩を街角で朗読するという遊びだ 当時、路上詩人はおろか、路上パフォーマーも少なく、路上のアーティスト同士、ジャンルを越えて仲良くなったのだ 俺は、そんなストリートミュージシャンの友達を頼ろうと、大阪城公園にいったのだ 「よう!ジョンB……」 俺は仲がよかった男を見つけ、声をかけようとして……辞めた 彼らの周りには人だかりが出来ていた そう、彼らは売れていたのだ わけの分からないにぃちゃんのバックで演奏してくれる、売れないミュージシャンではない そんな彼らに、こんな、半年以上収入がない自由戦士が近付いてはいけな…… 「アキラ!アキラやんか!」 「ジョン・B、金貸してくれ!」 俺は咄嗟に、半分マジな冗談を言い、彼らに混じり込み、詩を読み、小銭を貰う機会を得た
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