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「明日も、仕事させてください。
年越しも一人だし、正月も実家に帰らないし、
遊んでくれる友達もいないぐらい寂しい人生送ってるんで」
縋る思いで、上司を見た。
独りぼっちなったら、シクシク泣きそうだ。
「じゃあ、俺んとこで鍋でもするか?」
「へ?いや、明日の仕事の確保だけで十分なんですけど」
「一人なんだろ?
孤独だろ?
俺も独り身だし、せっかくだからな
魚と肉どっちがいい?」
勝手に話は進み始める。
なんだか、一度飲んだあと、
わたしとリーダーとの間に
何か飲みフレンド的な信頼関係でもできたのだろうか?
「あのお。
東雲リーダーと、鍋をつつくなんて、
ひとっことも言ってないですけど」
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