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「大丈夫?」
「だ、大丈夫です。
酔ってたのに、ちょっと走りすぎちゃって...」
笑がおを向けようとした途端。
背中から抱き付かれた。
大きな掌と、強く抱きしめられ、恐怖を抱く。
「きゃ!変態!!ちょ!離してよ変質者!!!
きゃーーー!!!
おまわりさーーんん!!!」
鞄で叩くものの離れない男。
背中からら両肩を抑え込まれた。
腰をつかんだまま道路へと引きずってゆく。
「暴れるなよ、舞」
その声に、振り返った。
「....阿部さん」
ようやく気づいたかといった満面の笑みを彼は向け、
「帰ろうか?僕たちの場所へ」
そういって、
私を開け放たれた車の助手席へと放り込んだ。
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