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自分の大きすぎる声に気づき、ゆっくりとソファーへ腰を戻した。
怒りのせいで、汗が噴き出る。
「知りた~い?」
冷や汗をかく私に前のめりに近づき、さも楽しそうに彼女は言う。
もう何も聞きたくなかったが、心は答えを欲していた。
獲物を見つけて舌なめずりをするライオンのような表情の彼女を、
黙って睨みつける。
「ふふっ。教えなぁい♪」
楽しげに謳う声に、
強くこぶしを握りしめる。
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