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「意外と、包丁さばき美味いですね」
感心して眺める私に、にんまりと笑うリーダー。
「東雲ビストロへようこそ、死ぬほどうまいぞ?」
「ぶは!自分で言うかなぁ?」
「てめえ煩いから、皿だして、そこ座って待ってろ。
ちょろちょろされるとうぜーんだよ」
「はいはーい」
雪の結晶が描かれた黒い布団のこたつの上にカセットコンロを置き、皿をセットする。
同柄の茶色の箸の中に、
ピンク色の桜の花の柄が付いた少し短い漆箸をみつけた。
「もしや...彼女のとか?」
などと余計な詮索をしてしまう、
わが上司といえど、彼女持ちとか
お母さんとの電話でしゃべっていたような。
うわ~。
なんか生々しいな。なんて考えちゃうのは、
私だけでしょうか?
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