キスフレ2nd kiss Vol.15

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「気持ちを伝えあっていても、 そばにいないだけで、 心ってほんの少しずつ離れていくものなのかも知れないですね。 会ったときにちょっとずつ、 距離を調節して元に戻していくことしか出来ない。 それが、遠距離恋愛の限界なのかも」 私はそう告げた。 私は彼の8時間前を歩き、彼は、8時間後を追いかける。 想いは一つに重なり合っていても、 時間というものは、残酷に二人の絆を引き裂いていく。 非情なまでに、縮められない距離。 『俺たちに距離なんてないんだよ』 そうつぶやいた、小栗の言葉を思い出した。 「男とうまくいってないのか?」 「連絡が途絶えてるんです、 ここ2日連絡してるんですけど音信不通で」 「それはご愁傷様」 「嬉しがってます?」 「いや、お前もかって、ちょっと悲しく思ってるよ」
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