キスフレ2nd kiss Vol.15

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「一緒にしないでください。 たまたま連絡付かないだけですから」 「前祝しておこう」 「いやですよ!」 グラスを無理やりカチリとぶつけられて、 さも嬉しそうにビールの中身を彼は煽った。 悔しくて、中身を同じように飲み干した。 「リヨンに行こうって、ようやく決心したのに、 出鼻をくじかれた感じです」 「そうか、残念だな。 お前がやめると思って楽しみにしてたのにな」 「な!ひどい! さらにナイフ刺さないでくださいよ!」 「悪い悪い」 「私は、離れている間も彼のことをずっと思っていて、 片時も忘れたりなんかしないけれど、 彼にも、自分が思って居るように、 想ってくれていると、期待するのは期待しすぎなんでしょうか?」 「遠い場所にいる彼を思って、夜空を見上げたりとかか?」 私の言葉に、リーダーはくすくすと笑ってこたえる。 「意外とリーダーって、センチメンタルですね」 むすっというと、 「じゃあどんなんだよ。言ってみろよ」 と、同じように唇を尖らせてリーダーも言う。 こういう時の東雲リーダーは子供みたいだ。 それに、センチメンタル男子だし。
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