キスフレ2nd kiss Vol.15

36/40
前へ
/40ページ
次へ
「えーと、たとえば、 仕事をしているときとかに、ふと時計を眺めて、 彼の今頃は朝ごはん食べて居る時間かなとか、 今日も元気に仕事に行ったのかなとか、 そんな些細なことでも、相手を想う気持ちって あるのかなって。 会えない分、そんなことを想いあっていたらいいなと思うんですよ」 「センチメンタルジャーニーだな」 「.セ....え?...ジャーニー?」 「...そこ突っ込まんでいいから。 思ってんじゃないの?相手もさ。 そうじゃないならストーカー男と付き合うのか?」 「はい?なんでそうなるんですか? そのうち、ハローマイハニーとか言って元通りですから そんな心配不要です! それに、ありえないです。 あんな人と、一緒になるぐらいなら、 リーダーと付き合います!」 阿部さんを、「狂っている」そうリーダーは言った。 確かにそうだろう。 あんな行動は、おかしい。 だが狂わせたのは私だ。 そして、みどりちゃんの言う通りなら、 彼はずっと私を愛してくれていた。 時がたってもどんなに離れていても、 別れた後もずっと、想ってくれていた。 その気持ちは素直に嬉しい。そう思う。 だが、今の彼は、普通じゃない。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1087人が本棚に入れています
本棚に追加