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「えーと、たとえば、
仕事をしているときとかに、ふと時計を眺めて、
彼の今頃は朝ごはん食べて居る時間かなとか、
今日も元気に仕事に行ったのかなとか、
そんな些細なことでも、相手を想う気持ちって
あるのかなって。
会えない分、そんなことを想いあっていたらいいなと思うんですよ」
「センチメンタルジャーニーだな」
「.セ....え?...ジャーニー?」
「...そこ突っ込まんでいいから。
思ってんじゃないの?相手もさ。
そうじゃないならストーカー男と付き合うのか?」
「はい?なんでそうなるんですか?
そのうち、ハローマイハニーとか言って元通りですから
そんな心配不要です!
それに、ありえないです。
あんな人と、一緒になるぐらいなら、
リーダーと付き合います!」
阿部さんを、「狂っている」そうリーダーは言った。
確かにそうだろう。
あんな行動は、おかしい。
だが狂わせたのは私だ。
そして、みどりちゃんの言う通りなら、
彼はずっと私を愛してくれていた。
時がたってもどんなに離れていても、
別れた後もずっと、想ってくれていた。
その気持ちは素直に嬉しい。そう思う。
だが、今の彼は、普通じゃない。
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