キスフレ2nd kiss Vol.15

38/40
前へ
/40ページ
次へ
「早く連絡取れるといいな。 とりあえずそろそろカウントダウンだが、家に帰るか? もしかしたら彼氏がいるかもしれないぜ?」 「....そういうサプライズありですかね??」 「遠距離恋愛って そういったサプライズあったほうが盛り上がらないか?」 ふんと鼻を鳴らして、自信ありげに笑った東雲リーダーの言葉を聞いて、 目がぱっちり覚めました! 「かかかかか、帰ります! 即行で帰ります! お邪魔しました!!!」 鞄をつかみ、早速玄関へと向かった。 ふと、 こたつの中でくつろいだまま、 廊下を転がるように進みかけたこちらへと 視線を向けるリーダーに、 後ろ髪引かれて振り返った。 にやりと含み笑いを浮かべたまま私を見つめている。 「あ。あの、後片付けとか したほうがいいですよね? このまま帰ったら、さすがに女子失格というか、 食い逃げみたいで、ダメですよね....」 「いいって、いいって、まだ俺喰ってるし、 俺と正月迎えるより、 大切な男と向かえたほうがいいんじゃないか? うまく行くことを祈ってるよ」 いつになく優しい言葉を告げる リーダーの言葉に、ほんの少し戸惑う。 「あの、、、お食事ごちそうさまです。 それと、 ちょっと早いですけど、新年おめでとうございます」 「はいはい。 ハッピーニューイヤー。お年玉はやらないぞ」 「わかってますよ!」 ぺこりと頭を下げ、玄関を飛び出した。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1087人が本棚に入れています
本棚に追加