第3章 偽りの記憶

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昌浩は‥‥眼を覚ましたが‥‥‥ 今、視た夢が信じられなく‥‥‥ 涙を流していた。 その光景を一人の妖は‥‥‥ 不適に笑っていた。自分の思惑通りに進んでいるからだ。 (今の夢は‥‥‥じい様‥‥‥うそだよね。ただの夢だよね‥‥‥) 心の中で問いかけた時、物の怪の言葉を思い出した。 《陰陽師の視る夢は理由━━━━》 震えが止まらず自分自身の身体を抱いた時‥‥‥‥ 「泣くな愛おしい子よ‥‥泣くな」 「‥‥だ‥‥‥だれ?」 自分を抱きしめてきた人の顔視ながら、問いかけた。 「お前の大切な者だ!我が名は烟昂(えんごう)」 「烟昂?‥‥おれの?」 「そうだ、我が愛おしい子よ泣かないでくれ」 「うん。」 昌浩は自分を優しく抱きしめてくる烟昂に笑顔を向けて自分からも、抱きしめた。 (思惑通りだ、さあ昌浩よ‥‥我が手を取るのだ!)
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