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「愛おしい子よ」
「‥‥‥‥あっ」
優しく髪を撫で額口付けすると、昌浩は自分の思考から戻された。
「愛おしい子よ、お前の中に我と同じ血があることを今証明しよう」
「‥‥‥えっ‥‥‥どうやって?」
「こう、やるんだよ!」
昌浩の問いに妖は、自分の妖気の塊を昌浩の中に入れた。
「‥あっ、ああ━━」
突然のことに昌浩は叫び声上げてた。暫くすると、昌浩は荒い呼吸を落ち着かさせながら相手に睨みつけた。
「くくっ、どうだ自分の姿を見て?我と同じだろう?」
「‥‥‥えっ?」
言われた瞬間、昌浩は自分の姿をみた目の前に妖と同じ白い肌と銀色の尻尾が見えた。
「お前の中に眠っている力を引き出しただけだ、感じるだろう我と同じ妖気を」
「‥‥‥それじゃ、‥‥‥‥おれは本当にじい様の‥‥‥‥孫じゃないの?」
昌浩は、愕然とした。目の前にいる妖と同じ妖気が自分の中から溢れていることに‥‥‥‥自分の信じていた思い崩れる瞬間が見えた。
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