第4章 決意

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「砕琉よ、我と供にこい‥‥‥」 「‥‥‥お、おれ‥‥‥は」 昌浩は、自分の本当の名で誘われ、心の中で迷っていた。 「我が愛おしい子、砕琉よ!迷うことない。我と同じ妖狼族の生き残りだ。」 目の前に出された逞しい手を見ながら、昌浩は、 (今までの、生活には‥‥‥戻れないよね。それに‥‥‥俺を必要としてくれる家族が目の前にいるよね?) 相手の言葉を聞き、自分の答え出した昌浩は、迷うことなくその手を掴んだ。 「‥‥‥うん‥‥‥‥一緒に行く。もう‥‥‥一人にしないよね?」 「ああ、もちろんだよ、砕琉」 「うん‥‥‥‥ありがとう、烟昂」 昌浩は自分から烟昂に抱きつき眼を閉じ心の中で謝った。 (ごめんね‥‥‥‥紅蓮みんな、今までありがとう‥‥‥そして‥‥さよなら) 烟昂は、昌浩に気づかれないように笑っていた。 手に入れた‥‥‥ 我が復讐に必要な子を‥‥‥‥ さあ、我と供に安倍晴明を‥‥‥ お前の心から優しさを無くしてやろう‥‥‥ 哀しみと憎しみだけの‥‥‥ 我が傀儡人形の砕琉よ‥‥‥
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