第6章 少年想い

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自分達が住む異界に戻った。砕琉達は‥‥‥‥‥ 「ねぇ、烟昂?」 「‥‥どうした?砕琉よ?」 烟昂に抱きついて離れないように歩きながら先程の闘いに不満をぶつけた。 「どうしたじゃないよ!なんで?闘わず戻ったわけ?」 「‥‥‥砕琉よ、今回は挨拶の為に、奴らの所に向かっただけ」 「‥‥‥‥‥わかっているけど」 「そんなことより、砕琉よ?」 「何?」 烟昂の腕に爪たてて、ブツブツ文句言っていると、 「久し振りに奴らに会えての感想は?」 「‥‥‥‥嬉しくないよ!‥‥‥だって俺は‥‥‥‥」 突然に、言われて砕琉は俯き声が小さくなっていた。そんな光景をみて烟昂は優しく抱き額に口付けした。 「悪かった、砕琉よ」 「ううん、‥‥‥烟昂気にしないで‥‥‥俺は‥‥‥もう安倍昌浩じゃなく、烟昂の大切な相棒の砕琉だから‥‥‥‥それに、安倍晴明達は‥‥俺の敵だよ!」 力強く言霊使った言葉だった。 「わかっているよ、砕琉‥‥いや、我の大切な愛しい子よ」 優しく言葉かけ、砕琉の唇に口付けた。
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