第7章 本当の真実

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「大丈夫か?砕琉よ」 「うん、大丈夫だよ、烟昂」 髪の数本だけ切られただけだった。 「とうとう姿観られたな?どうする砕琉よ?」 「‥‥‥どうもないよ、烟昂‥‥だって俺は‥‥‥」 言葉を切り、晴明達を睨みながら残酷な言葉を残した。 「‥‥烟昂の大切な相棒で‥‥‥‥目の前にいる安倍晴明の敵だから!」 又しても、晴明達は驚愕の表情で砕琉をみた。 「‥‥‥‥‥なっ!?」 「クスクス、何?ビックリしているの?本当のことだよ!」 「‥‥砕琉よ、今日は、これまでだ!行くぞ!」 固まっている晴明達に、衝撃を与える目的が達成されたことに、烟昂は喜び砕琉に声をかけた。 「‥‥‥うん、わかったよ、烟昂先に戻っていて、俺もこいつらに言いたいこと言ったら直ぐ行くから?」 「‥‥‥わかった、無理するなよ?我愛しい子砕琉よ」 そう言って砕琉の額に口づけをし、烟昂は、闇の中に消えた。
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