2nd move - 異界の魔王

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「でう、きあ…… ? ちょっと聞いたこと無いですね? 東の国と中央の国、それと南の国、その三つがこの大地にある国です 」 「…… 」 「…… ? 」 急に黙り込んだ黒い少年と、それに首を傾げる王子。 「よ…… よっしゃー!!」 両方の拳を天に伸ばし、叫ぶ。 突然の大声に驚き、王子は尻餅をついた。 「おい! ここには三つの国しか無いんだよな!? 」 「は、はい。この大地には東の国、中央の国、南の国、の三つしかありません 」 質問の意味が分からず、きょとんとしてる。 そんな王子に手を差し出し、立ち上がらせる。 「よっしゃ、やった! ついに成功したぜ!! あ、俺様は魔王。よろしくな!」 握っていた手をブンブンと力いっぱい振り回す。
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