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「でう、きあ…… ?
ちょっと聞いたこと無いですね?
東の国と中央の国、それと南の国、その三つがこの大地にある国です 」
「…… 」
「…… ? 」
急に黙り込んだ黒い少年と、それに首を傾げる王子。
「よ……
よっしゃー!!」
両方の拳を天に伸ばし、叫ぶ。
突然の大声に驚き、王子は尻餅をついた。
「おい! ここには三つの国しか無いんだよな!? 」
「は、はい。この大地には東の国、中央の国、南の国、の三つしかありません 」
質問の意味が分からず、きょとんとしてる。
そんな王子に手を差し出し、立ち上がらせる。
「よっしゃ、やった! ついに成功したぜ!!
あ、俺様は魔王。よろしくな!」
握っていた手をブンブンと力いっぱい振り回す。
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