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「そんな本だから、スゲー魔法が載ってそうだろ?」
「そうだね!
そんな不思議な本なら、スゴイ魔法がいっぱい記されていそうだね!」
2人ともワクワクと瞳を輝かせ、まるで子供みたい。
ま、子供なんだけど。
「だから俺はレグルスの写本を開く為に、魔力を高める訓練と魔法の勉強をすることにした。どうせ暇だしな。
しばらく訓練に勉強をして、またレグルスの写本に触ってみたんだ。
そうしたら、急に魔力を吸い取られる感じがして本が光りだした、そんで頭の中に声が聞こえて何か質問をされたんだ、それに答えて気が付いたら、本が開けるようになってた」
「何を聞かれたの?」
「それは分かんねぇ。たぶん幻術魔法の類で認識できなくなってんだと思うぜ。
悪用防止の為とかそんな理由で」
凄い話の連発に王子は呆けてる様だけど、あれは感心してる顔だな。
「んで、レグルスの写本に次元転移の魔法が載ってたから、試してみた。
2度失敗したが、3度目で成功。
ここにいる」
転移魔法の成功が嬉しいらしく、薄っすらにやけ顔してる。
「よく分かんないけど、凄いね!
他には? どんなことが出来るの?」
キラキラ笑顔の王子が食い付いた。
そんな王子の笑顔に、ハートを射抜かれまくってる魔王は
「見たいか?」
緩い表情で聞き返した。
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