2nd move - 異界の魔王

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「そんな本だから、スゲー魔法が載ってそうだろ?」 「そうだね! そんな不思議な本なら、スゴイ魔法がいっぱい記されていそうだね!」 2人ともワクワクと瞳を輝かせ、まるで子供みたい。 ま、子供なんだけど。 「だから俺はレグルスの写本を開く為に、魔力を高める訓練と魔法の勉強をすることにした。どうせ暇だしな。 しばらく訓練に勉強をして、またレグルスの写本に触ってみたんだ。 そうしたら、急に魔力を吸い取られる感じがして本が光りだした、そんで頭の中に声が聞こえて何か質問をされたんだ、それに答えて気が付いたら、本が開けるようになってた」 「何を聞かれたの?」 「それは分かんねぇ。たぶん幻術魔法の類で認識できなくなってんだと思うぜ。 悪用防止の為とかそんな理由で」 凄い話の連発に王子は呆けてる様だけど、あれは感心してる顔だな。 「んで、レグルスの写本に次元転移の魔法が載ってたから、試してみた。 2度失敗したが、3度目で成功。 ここにいる」 転移魔法の成功が嬉しいらしく、薄っすらにやけ顔してる。 「よく分かんないけど、凄いね! 他には? どんなことが出来るの?」 キラキラ笑顔の王子が食い付いた。 そんな王子の笑顔に、ハートを射抜かれまくってる魔王は 「見たいか?」 緩い表情で聞き返した。
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