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朝日が降り注ぎ、豊かな緑が爽やかな山の麓。
二対の瞳の視線が交じり合う。
「お前、俺様の嫁になれ!」
目の前に、黒い髪に黒い瞳の少年が居た。
その少年が、こっちを真っ直ぐ見ながら何かとんでもないことを……
え? 嫁?
思わず周りを確認する僕に、その黒い少年は
「お前だ! お前は俺様の好みのど真ん中なんだ!」
と、両手で肩を掴んで言った。
あのー……
「ぼ、僕、男なんだけど…… 」
「…… へ? 」
黒い少年は、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして、固まった。
「僕、男…… 」
昔から良く間違われる。
僕って、そんなに女の子みたいな顔なのかなぁ?
やっぱり髪型かなぁ……
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
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