1st move - そいつは突然やってきた

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朝日が降り注ぎ、豊かな緑が爽やかな山の麓。 二対の瞳の視線が交じり合う。 「お前、俺様の嫁になれ!」 目の前に、黒い髪に黒い瞳の少年が居た。 その少年が、こっちを真っ直ぐ見ながら何かとんでもないことを…… え? 嫁? 思わず周りを確認する僕に、その黒い少年は 「お前だ! お前は俺様の好みのど真ん中なんだ!」 と、両手で肩を掴んで言った。 あのー…… 「ぼ、僕、男なんだけど…… 」 「…… へ? 」 黒い少年は、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして、固まった。 「僕、男…… 」 昔から良く間違われる。 僕って、そんなに女の子みたいな顔なのかなぁ? やっぱり髪型かなぁ……        ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
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