2nd move - 異界の魔王

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「ところで、君は誰かな? 見たところ、東の国の人? 僕は、ここ中央の国の王子です」 黒髪と黒い瞳は、東の国の民の特長。 そして、ここ中央の国の民は金色の髪にブルーの瞳が特長なのだ。 「あ? 俺様を知らないのか?」 不機嫌さを隠しもしない。 「えーっと…… ごめんなさい、わからないです。 どこかでお会いしましたでしょうか?」 「いや、会ったこと無いな。 お前のことは初対面で一目惚れだ」 「一目惚れって、僕は男だって言ってるのに…… 」 口を尖らせる王子。 もはや可愛い以外の表現が思い付かないよ。 「そんな事より、東の国に中央の国? ここは、デウキアでは無いのか?」
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