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「ところで、君は誰かな?
見たところ、東の国の人?
僕は、ここ中央の国の王子です」
黒髪と黒い瞳は、東の国の民の特長。
そして、ここ中央の国の民は金色の髪にブルーの瞳が特長なのだ。
「あ? 俺様を知らないのか?」
不機嫌さを隠しもしない。
「えーっと……
ごめんなさい、わからないです。
どこかでお会いしましたでしょうか?」
「いや、会ったこと無いな。
お前のことは初対面で一目惚れだ」
「一目惚れって、僕は男だって言ってるのに…… 」
口を尖らせる王子。
もはや可愛い以外の表現が思い付かないよ。
「そんな事より、東の国に中央の国?
ここは、デウキアでは無いのか?」
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