11章 合鍵

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「そりゃあ… だって、ここのお人形は、お前の大事な物なんだろ? 俺の部屋には、入りきらないからなぁ…」 土田は、困った様に言う 「ううっ…それは でも、土田さんが気持ち悪いって言うなら捨てます! あ、でも…ルリカたんだけは… あう、でも、ルリカたんも捨てます! あう、ルリカたん…ごめんね」 しくしく泣きながら おそらくルリカたんであろうフィギアを、抱き締める様に手に持つ三橋 「誰も気持ち悪いなんて言ってないだろ そんな、泣くほど大事なら大切にしろ 別に直ぐそこなんだし 頑張って、もっと大いに所が借りられる様になったら、そのルリカたんと言うやつも一緒に引っ越そうな」 土田は、の頭を撫で そのまま抱き寄せる。。 「本当に? 土田さんもルリカたん好き?」 「ああ、お前の好きな物なら何でも好きだぞ ああ、人間は駄目だ。 お前が好きになっていいのは、俺だけだからな」 土田は、三橋の額に口づける。 「土田さん、有り難うございます。 俺、嬉しいです!」 三橋、未だ涙目だが 嬉しそうに土田を抱き締めた。 「待ってて下さい。 今、夕飯作ります!」 三橋は、そう言うと土田から離れ キッチンの方へ
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