23人が本棚に入れています
本棚に追加
生徒会の申し送りから3日後・・・いよいよ、卒業式の日となった
青阪高校、講堂
式は厳かに行われ、奨純とクロは卒業証書を貰い受けるために下手に待機していた
「久保田奨純(くぼた・しょうじゅん)」
「はい!」
担任に名前を呼ばれ、壇上へ昇る階段を上がり、校長と先生に一礼した
「卒業証書!久保田奨純殿、卒業おめでとう。大学でも頑張ってください」
「ありがとうございます」
奨純は卒業証書を受け取った後、右脇に挟み、一歩下がり校長に礼をし、壇上を降りた
「黒田弘明(くろだ・ひろあき)」
「はい!」
「卒業証書、黒田弘明殿、卒業おめでとう」
「あいがとさげもす」
クロも奨純と同じく、一礼をし、壇上を降りた
「奨純とクロ、4月からもういないんだよね・・・」
典彦はもの寂しそうに言うと
「学校にはいないけど、家には遊びに来るんだから、泣かないのよ?」
「分かってるけどさ・・・」
「さてと式が終わったら、先輩達のお祝いしないとね?」
「そうだね」
美羽は奨純やクロの卒業式に感慨している典彦を慰めるように諭した
最初のコメントを投稿しよう!