第1章

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?side 俺は今日あの人に告白する!会って直接言いたいからとりあえずメールを打つ “お話があるので部屋で待ってます。” よし! もしかしたらダメかもしれないと、頭を掠めるけど頭を振って服選びに無理矢理没頭した。 あの人のスケジュールはある程度知ってる。でも準備が出来ると居てもたってもいられなくてあの人のマンションに行ってしまった。 ロビーでどうしようかと悩んでいると前に遊びに来た時会った管理人さんと目があった 官「おや、この間の子じゃないか。カレを待ってるのかい?じゃあ入れてあげるよ君は悪いことはしないだろうし。」 そういって管理人とマンション住人しか入れない扉を開けてくれた。 なんか運が味方してくれてる気がする!幸先良いな♪ しばらくすると廊下が荒い息づかいと、心配する声が聞こえた。 カレは何かを探しているのか鞄をゴソゴソしていて気付かないようだ。 「あの!こんばんは!」 何か言わなきゃ。そう思って出たのは何の変鉄もない挨拶だった。 やっぱりこういう時って無難なことしか言えないよねヒトって。 カレは落としていた視線を鞄から俺に移動させた後、小首を傾げ携帯をいじりメールを確認しているようだった。 何だかその数分の出来事が長く感じた。 カレは合点がいったのか扉を開け通してくれた。その時後ろにいたのがカレのグループメンバーだと言うことに気付いた。 メンバーが来てるならまた、後日にしようか…いやいやダメだこういうときは勢いが大事なんだ!頑張れ自分!頭を振って考えを打ち消し、よし!っと自分に気合いを入れ直した。 通された部屋にはあまり帰ってないのか整然としていたがテレビの周りにはゲーム機が散らばっていた。 ソファーに座り待っていると何かセットする音が聞こえた。視線を向けるとコーヒーメーカーをセットしたようだった。 N「で、お話と言うのは?」 来た!急に緊張が走る。 ○「はい…あの…好きなんです!貴方の事が!初めて会ったときから良いなと思ってたんですけど。…やっぱり気持ち悪いですか?」 N「いいえ?だって現に聞いてみてください。あの二組の声。今さら偏見とか無いですよ。」 そう言われて部屋の方に耳を澄ますと正に情事の、男とは思えない色っぽい声が聞こえた。それと同時に顔が赤くなるのが自分でも分かった。
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