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確かにワイドショー的な質問なのかも知れないけれど、当然気になるコトだ。
教室が静まり返ったのが其の証拠で、全員が岡本先生が口を開くのを待っている。
「それが――先生にもよくわからないの」
落胆するどよめきが広がるけれど、岡本先生が戸惑う姿で本当に何も知らないのだと僕も思った。
兎も角――兎も角と云う言葉が適当なのかもわからないが、岡本先生がそう言ってから黙祷しましょうと告げる。
少しの黙祷の時間が終わると、山路の事を知らない連中はすっかりと夏休みモードで教室から駆け出していった。
「斉藤さん…少し良いかしら?あっ!片倉くんと久住くんも一年の時同じクラスだったわね?」
「私もですね」
そう言って朋美も岡本先生の前で立ち止まった。岡本先生は頷いて教室を見渡していた。多分皆が居なくなるのを待っているのだと思った。
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