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「褒め言葉だと受け取っておこうかな?かけ引きは楽しいけれど、そろそろ止めにしないか?」
「そうですね。其れじゃ約束して下さい、私たちが全部話したら協力するって」
明日香の言葉に、佐久間さんは目を閉じて何か考えていた。ゆっくりと目を開けて首を横に振った。
「其れは内容次第だな。僕は出来ない約束はしない主義なんだよ。もしも其れが君たちを危険に晒す事であったり…仮に犯罪に関わる要素があれば僕は協力出来ない。嘘を付くのも苦手でね」
「安心しました…無条件で頷いたら信用出来ないですから」
「やるねぇ…」
佐久間さんは殊更愉快に笑って、直ぐに真顔に戻る。
そうして僕らは順番に山路くんとの出来事を話したのだ。
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