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佐久間さんは公平の言葉を聞いて眉間に皺を寄せ、目を瞑ったり天井を見たり自問自答しているみたいでせわしなかった。
「あー君たちの話は――まあ、そんな事も在るんじゃない?って事で…それよりさ、やっぱ変だよな」
「はぁ…」僕らは思わず顔を見合わせて苦笑いしてしまう。一番変なのは佐久間さんなのかも知れない。
「想像してごらん。もし君がとても誰かを恨んでいて…今の彼みたいな大きな力を持ったとする。それにしては中途半端だと思わないか?」
「中途半端って、現に加藤は入院してるしさ…そうだ、そう云えば俺たちばっかり話して、こっちは何にも聞いてないぞ」
あれっ?そんな表情で佐久間さんは漫画みたいにてのひらをグーにした手でポンと叩いた。
「そうだよ。僕も話さないと…だが、実際のトコ君たちの話以上のネタは無さそうだけどね」
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