ねぺたみぽぽ。②

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「あ、ねぺたみぽぽ」 自称神様が最初に得意気になって自慢してきた、オリジナリティ溢れる生物。 まあ、カエルさんなんだけど。 ぴょんぴょんと元気に、ぴょんぴょんと飛び跳ねて、ぴょんぴょんと。 「えっ」 ぴょんぴょんと、消えた。 元気に飛び上がった瞬間、空中に広がる穴がねぺたみぽぽを飲み込んでしまったんだ。 ……いや、自ら飛び込んで行ったと言った方が正しいかもしれない。 「おしまい、なのだ」 ぽかんとする僕の横。 いつの間にか現れた自称神様が、そう呟いた。 「あのねぺたみぽぽはおしまいの時間になった。だから、穴が迎えに来て、おしまいになったのだ」 他の生物を襲わず食べず、番にならず繁殖せず。 生まれ方が独特だから、終わり方もまた。 「そう寂しそうな顔をするな。心配しなくても、今すぐ沢山創ってやるから」 頭上で空間の割れる音が響いて、しんみりした空気がぶち壊されて。 「う、うわぁぁぁ」 本日の天気は、晴れ後、ねぺたみぽぽ。
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