7人が本棚に入れています
本棚に追加
「こんなに寂しがり屋だったんだな、僕」
無茶苦茶な神様を創り出して、滅茶苦茶で騒がしい毎日を妄想して。
客観的に考えてみると、ちょっと恥ずかしくなる。
「……」
静かな静かな森。
僕以外誰も居ない森。
人懐っこい動物たちも、自称神様も。
「前はこれが普通だったのに。何だか、何で」
静かな静かな森。
ずっと一人が好きで、ずっとこの静けさが好きだった。
でも今は、凄く凄く。
ゲコ
「……寂しい」
ゲコゲコ
僕の声だけが空気を泳いで、すぐに消えてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!