ぼく。

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「こんなに寂しがり屋だったんだな、僕」 無茶苦茶な神様を創り出して、滅茶苦茶で騒がしい毎日を妄想して。 客観的に考えてみると、ちょっと恥ずかしくなる。 「……」 静かな静かな森。 僕以外誰も居ない森。 人懐っこい動物たちも、自称神様も。 「前はこれが普通だったのに。何だか、何で」 静かな静かな森。 ずっと一人が好きで、ずっとこの静けさが好きだった。 でも今は、凄く凄く。 ゲコ 「……寂しい」 ゲコゲコ 僕の声だけが空気を泳いで、すぐに消えてしまった。
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