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「湖の生物を充実させてみたぞ。どうだ、凄いだろう」
何だか凄まじくごちゃごちゃしていた。
あまり大きくない湖に、溢れかえるたくさんの命。
「あれがベレノ、こっちがモローナ」
淡水海水生息環境。
あらゆるものを無視したその水族館を、自称神様は嬉しそうに案内してくれた。
まさに鮨詰め状態の海産物たちが何とも言えない表情で、僕を。
「ふふん、まだ驚くのは早いぞ。上を見ていろ。とっておきの自信作がそろそろ出来上がるのだ。巨大な体躯、頭の上から水を吹き上げる斬新な能力。クジ……いや、のんぽるのんぱるが」
不自然に軋む湖上空。
割れていく空の隙間からのんぽるのんぱるの穏やかな瞳が見えて、僕は迷わず逃亡を図った。
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