458人が本棚に入れています
本棚に追加
誰かが呼んでいる。
そうだ、電話。
「笹本！！だいじょうぶか？！」
店長も、声、うるさい…
「すみません、体調悪くて、きょうのバイト、休ませてもらえませんか？」
「おお、気をつけろよ！代わりは、西川に電話してみるから！ゆっくり休め！あと、杉田が見舞いいくって言ってたが、断わったから！」
グッジョブ店長…
「俺がいくよ、食べたいものあるか？」
…いや、あんたも来なくていい。
「あの、えーーっと…付き合ってる人が来てくれるとおもうのでお気遣いなく」
「え…」
「はい？」
「…いつ、から？！」
「すこしまえから…」
「…そっか、そうだよな」
「はあ、」
「ま、来れるようになったら連絡くれ、いつまでもお前を待ってるから」
最後は小さな声すぎて、よく聞こえなかった。
なんか重い発言があったような、気のせいか。
いつもわけのわからない人だからな。
なんか、今ので、さらにフラフラしてきた。
えーっと、それから？
そう、電話。
研究室。
タヌキおやじに直接かけたほうが、早いよな。
ああ、めんどくせ。
最初のコメントを投稿しよう！