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北村教授の携帯に電話したが、出なかったので、休む旨を留守番電話に吹き込んだ。
研究室にも、かけとくか。
後片付け残ってるもんな。
研究室へコールすると、しばらくして助手の相澤さんが出た。
「笹本です、相澤さん、いま、電話だいじょうぶですか」
「わたしは大丈夫だけど、笹本くんのほうが大丈夫?声、ひどいよ?」
「なんか、体調悪くて、後片付け残ってるんですが、今日は行けそうにありませんすみません」
「うんうん、もうしゃべらなくていいから、病院いける?」
「はい、たぶん」
「教授、今は席を外してるけど、伝えておくから心配しないで」
「ありがとうございます」
「病院、行くんだよ!」
「…はい」
意識が朦朧とか、こうゆうことなんだな、と、おもった。
自分が電話を切ったのかさえわからない。
なんの異常だろう。
寒いのに、熱があるとゆうのはふしぎなもんだ。
あー、山内さんにぎゅっとされたい。
テレパシーがあればいいのに。
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