458人が本棚に入れています
本棚に追加
そういえば…
最近、眠そうだったような、(って、わりといつもだるそうか)
無口なことも多かった、(のも普段からだ)
変わらない!!それなのに、なにを、わかれと?!
それで、女心(男心)がわからないなんて。
柳田さん、人格侵害じゃないか?
幸とは仲良さげだし…恐るべし美魔女。
館長のもとへ行ったあと、おれはそのまま昼休憩に入った。
ピークの時間をすぎた学食は、それでも、雑談に花を咲かせる学生の声で賑やかだった。
おれの斜め前で、女子学生がひとりでご飯を食べている。
味噌汁をすすっても、カツを頬張っても、漬物をポリポリ食べても、落ち着かないおれは、とうとう声をかけてしまった。
「何回生?」
女子学生は、辺りを見回して、自分に話しかけられたことがわかると、
「二回生です」
と答えた。
「男がさ、女心がわかってないなーっておもうときってどんなとき?」
「ええ?そ、そうですねえ…」
と、学生の視線が上を向く。
「いいですね、優雅にお昼ご飯」
声と同時に腕で首をしめられた。
「え?!」
見上げると、幸がいる。
「ごめんね、へんなおじさんに声かけられてびっくりしたでしょ、でも、怪しい人じゃないから」
なぜ弁解を?!
しかも、おじさん呼ばわりかよ。
最初のコメントを投稿しよう!