男ゴコロと秋の空

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そういえば… 最近、眠そうだったような、(って、わりといつもだるそうか) 無口なことも多かった、(のも普段からだ) 変わらない!!それなのに、なにを、わかれと?! それで、女心(男心)がわからないなんて。 柳田さん、人格侵害じゃないか? 幸とは仲良さげだし…恐るべし美魔女。 館長のもとへ行ったあと、おれはそのまま昼休憩に入った。 ピークの時間をすぎた学食は、それでも、雑談に花を咲かせる学生の声で賑やかだった。 おれの斜め前で、女子学生がひとりでご飯を食べている。 味噌汁をすすっても、カツを頬張っても、漬物をポリポリ食べても、落ち着かないおれは、とうとう声をかけてしまった。 「何回生?」 女子学生は、辺りを見回して、自分に話しかけられたことがわかると、 「二回生です」 と答えた。 「男がさ、女心がわかってないなーっておもうときってどんなとき?」 「ええ?そ、そうですねえ…」 と、学生の視線が上を向く。 「いいですね、優雅にお昼ご飯」 声と同時に腕で首をしめられた。 「え?!」 見上げると、幸がいる。 「ごめんね、へんなおじさんに声かけられてびっくりしたでしょ、でも、怪しい人じゃないから」 なぜ弁解を?! しかも、おじさん呼ばわりかよ。
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