流☆星様とすべてのマンキニ愛好者に捧ぐ

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正座というのは慣れるまでが辛い。 意識せずとも正座でないと落ち着かないようになるのだが。 それはいつからと明言出来るものではなくて。 そう、例えば何かに集中していて雑念が取り払われた頃に、痺れずにすっと立ち上がれるようになっている。 進は幼い頃から祖母より茶道の手ほどきを受けていた。 進の名付け親でもある。 思春期になって女性に囲まれるのが恥ずかしくなり、稽古は止めてしまった。 それでも華美を好まず慎ましやかでありたいという、基本的な人格は祖母に作られたと思う。
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