1:目と目とが合う瞬間に

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「なんの大将か………見ればわかるよね?」 ギラりと獣のような目が輝いた。 そりゃ、わかりますよ。さっきまでドア蹴破ってたんだから。 志野くんが俺の髪の毛を匂う。 やばい、焼きそばパンがバレるか……。 「まぁそれなりに仲間思いの優しい大将なんだぁ」 「……」 「だから、仲間がやられた時はやり返すの。もち、倍返し」 「……」 「…ねぇ。聞いたことない?」 志野くんが俺の耳元に口を近づけた。 やめろ、くすぐったい。 だが、これでようやく口の息を気にすることなく話せる。 「何を?」 「やっと口開いてくれたね。もしかして、照れてた?俺、カッコイイから」 「うるせー卵肌。フリスク食いやがって」 「ふふ。なんだ息のことか」 「うわッ…!?」 ふぅ、と耳に息を吹きかけられる。 思わず、身がすくんだ。 「や、やめろよ…」 「―――ねぇ、教えてよ」 「だからっ……何を…!」 「"Light gray(ライトグレイ)"やったのお前だよね」
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