1:目と目とが合う瞬間に

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「よく隣まで行ったねwえーっと…いつ頃だって?」 「1ヶ月前だと思うなー。なんか遊びに行ったら絡まれた覚えが…」 「覚えが?」 「ない」 「ひひひwwwボケてるねぇw」 生ゴミの肩に両足を乗せる。 うん、高さがちょうどいい。 記憶は確かではないが、隣で喧嘩したことがあるのはわかる。 それにあの名前も聞き覚えがあった。 「"right gray"かぁ…」 「正確にはrightじゃないくてlightだよw」 「無理。英語わかんない」 「RじゃなくてLの方w意味は淡い灰色。アッシュグレーのことだよw」 「志野くんの髪と一緒だな。でも、あれはどっちかって言うとシルバーじゃね?」 「同感wあのチームさ、彼が作ったんだよw」 適当な返事をして、テレビをつけた。 ニュース番組が終わりそうだ。 だとするともう7時頃だな…。 飯を作らねば。 「ちーちゃんご飯作るの?」 「生ゴミはキッチンに来るな」 「えーwwwてか、まだおこw?」 「何のことだか」 「今日の返信wwwまさかそんな事態とは思わなかったんだってーw」 半笑いしている時点で許す価値なし。
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