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生意気な綺麗に染め上げられた赤みの強い茶髪をぐしゃぐしゃに乱した後、キッチンへと向かう。
冷蔵庫の中身を確認して、頭を悩ませる。
「もやし、豆腐、卵、ほうれん草、にんじん………さて、どうしたものか」
「あーこれなら、なんとか出来るねー」
冷蔵庫を覗く俺の隣にひょっこりと顔を出した生ゴミ。
え、近いんだが。
「来るなって言ったろ」
「でも、ちーちゃん俺の味付け好きだよね」
「………………」
冷蔵庫からあるもの全て出していく。
そして、袖をまくり軽く手を洗う。
悔しいことに、コイツの作る料理はなんでも美味しい。あるものご飯でも美味しく作ってしまう。
「…………」
「もう許してくれるよね?」
「うるせー。その顔やめろ」
ニコニコとした表情を向けてくる。
身長も平均以上あり、顔も整っている。
黙っていればただのイケメンなこの男は俺の幼なじみである。
名を、立花 雄太(たちばなゆうた)といい"ゆーた"と呼んでいる。
昔から俺と取っ組み合いの喧嘩ばかりしてたから、もちろんゆーたも喧嘩慣れしている。
俺と同じ不良くんである。
口を開けば、ただのホモ好き男。
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