2:ねぇ!!ドアを開けてぇえええ!!!

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「ちーちゃんさぁ…今何時だと思ってんの?」 「え、それお前が言う?8時30分、学校行けよ」 「わお遅刻www」 そうのんきに言うゆーたはそのまま洗面所に向かった。 俺も時間を見て、今気づいた。 今日どうしよっかなぁ…そろそろ成績やばそうだし…。 「ちーちゃんさぁ!いつになったら学校来んの?」 ナイスなタイミングでゆーたが洗面所から尋ねてくる。 それを今考えてたんだよっ。 「逃げるばっかしてても解決するようなことじゃないでしょー!?」 パシャパシャと水の音がした。 顔を洗っているようだ。 「ちーちゃん強いんだから、大丈夫だよw」 「ゆーた。お前、俺が志野くんに勝てると思うの?」 「んー……」 洗面所で顔を洗ったせいで髪を少し濡して来たゆーたがこっちに来て、首をひねる。 見た目はほんとただのイケメンだから、水も滴るいい男。 「互角かなwでも、ちょっとだけ志野くんが上かもね」 「なにゆえ?」 「なにゆえwww俺、学校で見かけたけどあれってガチの総長顔じゃない?」 「顔かい」 「俺はちーちゃんの幸せを祈りつつ、ひそかに志野くんとちーちゃんの恋の発展を期待してるからさw顔は大事」 ゆーたがアホなこと言ったので、とりあえず分厚い本を投げておいた。物は大切に。
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