2:ねぇ!!ドアを開けてぇえええ!!!

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「だって、壁ドンされたんでしょww?それってなんかのフラグだよww」 「正確にはタンクドンだ」 制服に着替えるゆーた。 一応、彼は明らかなる不良男子なので、着替えるといってもパーカーの上に制服のブレザーを着て、ズボンを履くだけ。 俺はあんまり目立ちたくないし、自己主張もそんなに強くないから、学校指定のグレーのカッターシャツも着るし、ネクタイも締める。 てか、マヤ高(真山高校)意外と制服かっこいいから好きなだけ。 「ちーちゃんが瀕死にならない程度に、俺は私利私欲のために動くww」 「ひでぇ」 ある程度の準備が終わったらしいゆーたは玄関へと向かった。 俺は見送りもせず、再びマ○カを始める。 ガチャ。 「じゃあねー。そろそろ学校来てよー?」 「おー。頑張ってみるー」 「www。行ってきまーす」 ガチャンと、玄関の扉が閉まる音がした。 部屋には、声の高い赤い帽子を被ったオジさんの声とゲームのBGMが響く。 次はマ○オで行くか……。 さっきのレースはゆーたが大声を出したことにより、気づけばク○パに先を越されていた。 接戦負けはかなり悔しい。 人生において負けず嫌いではないが、ゲームにおいては負けず嫌いなのだ。 キたね、名言。 「うわー…やっぱ主人公キャラダメだわ……」
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