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「だって、壁ドンされたんでしょww?それってなんかのフラグだよww」
「正確にはタンクドンだ」
制服に着替えるゆーた。
一応、彼は明らかなる不良男子なので、着替えるといってもパーカーの上に制服のブレザーを着て、ズボンを履くだけ。
俺はあんまり目立ちたくないし、自己主張もそんなに強くないから、学校指定のグレーのカッターシャツも着るし、ネクタイも締める。
てか、マヤ高(真山高校)意外と制服かっこいいから好きなだけ。
「ちーちゃんが瀕死にならない程度に、俺は私利私欲のために動くww」
「ひでぇ」
ある程度の準備が終わったらしいゆーたは玄関へと向かった。
俺は見送りもせず、再びマ○カを始める。
ガチャ。
「じゃあねー。そろそろ学校来てよー?」
「おー。頑張ってみるー」
「www。行ってきまーす」
ガチャンと、玄関の扉が閉まる音がした。
部屋には、声の高い赤い帽子を被ったオジさんの声とゲームのBGMが響く。
次はマ○オで行くか……。
さっきのレースはゆーたが大声を出したことにより、気づけばク○パに先を越されていた。
接戦負けはかなり悔しい。
人生において負けず嫌いではないが、ゲームにおいては負けず嫌いなのだ。
キたね、名言。
「うわー…やっぱ主人公キャラダメだわ……」
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