2:ねぇ!!ドアを開けてぇえええ!!!

7/22
2379人が本棚に入れています
本棚に追加
/167ページ
時刻は午前9時。 そろそろマ○カに飽きてきた俺は、適当なレースばかりプレイしていた。 逆走何回出来るかやってみたり、スタート時点から動かなかったり、足でボタン押してみたり。 今度は何しようか…………。 そう考えていた時、部屋のドアチャイムが鳴り響いた。 「誰よ朝早くかr………………あ。もしかして、さっきの大声の……やばい」 きっとゆーたが大声を出したせいで隣人さんからの苦情だ……。 慌てて、キッチン近くの壁に取り付けてあるインターフォンのボタンを押す。 「は……はい……?」 『あ!おはようごさいます!すみませんが宅配便でーす』 「あ、はい。どうも…………」 プツッ。 ……………………俺の焦りを返せ!!!!!無駄に緊張したわ!!変な汗かいたし!てか、早すぎだろ!!宅配会社!! ―――でもまぁ、苦情ではなかったので一安心。 頭の中でめっちゃ謝罪の文章考えたわ。 洗面所である程度の身だしなみを整えて、玄関に行く 。 クロックスを履き、玄関のU字ロックを外して鍵を開ける。 そして扉を押し開けば、ひんやりとした朝の空気を感じ、アクア系の香水が鼻をくすぐった。 ん?香水??
/167ページ

最初のコメントを投稿しよう!