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志野くんの後ろでゆーたがニヤニヤしているのがわかる。
マジ今度は激おこだわ。これが終わったらサンドバッグにしてやる。
覚えてろ。
「じゃ!俺、学校行くね♪後で詳細よろぴくね」
「りょーかい」
「―っ!?おい!?!?!?ゆーたぁ!?ゆーたくん!!!」
「もう行ったよ」
「クッ………あの生ゴミめっ…!!」
大声を出したせいか力が抜けて、その隙を突いて志野くんは太ももまで足を入れてきた。
そろそろガチでやばい。
俺の力もそうだけど、問題はドアノブが壊れそう……。壊すと高いのよ!?コレ!!!
「千明って意外と口悪いね」
「……お前に…言われっ……たく、ね……!」
「あはは。それもそうだね」
グググ…とドアを開こうとする力が強まった。
ああっ……もう!こんなことなら、覗き穴で確認してれば良かった!
さらにいうなら、インターフォンじゃなくてドアフォンにして欲しかった!顔確認出来たし!
「ねぇ?そろそろ開ける気ない?」
「ねぇ……よ!」
「じゃあ、仕方無いね……。こういうのはあんまり好きじゃないんだけど……」
「……っ……?」
ふぅ、とため息をつく志野くん。
一体何をするのだろう……。
俺はドアを引きながらも身構える。
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