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「うわぁー!!イタイヨー!!!タスケテー!!!」
「!?」
「アシガチギレチャウヨー!!!ヤメテーチアキクーン!!!」
「!?!?」
突然の志野くんの変わり様にキョトンとしてしまう。
なんだあの糞な演技は……。てか、それよりも声でかい!!
「やめろっ!声がでかい!」
「ウワーン!!ドウシテボクナンダー!!!」
「そりゃこっちのセリフだ!!てか、黙れ!!」
ワーワーとハスキーな声で騒ぎ出す。
なんだっ、コイツ!意味不!
俺はそのまま攻防戦を続けていたが、志野くんは騒ぐのをやめる気配はない。
むしろ、放っておくとどんどんひどくなり……。
そして、気づいた時には外からざわざわとした声が聞こえてきた。
「ちょっと!何してるの!」
「すみません!僕、足を挟まれちゃって!」
「ここの住人は?!なんでそんなことしてんだい!」
「朝っぱらから元気だねぇ」
「なんか悪いことしたんでねぇの?」
「え?閉め出し?やだねぇ」
「最近の子はまったく……迷惑ってのを知らないのかい」
―――――ヤバイ!!!ご近所さんだ!!!
ご近所さんは俺がこの世で1番苦手とする相手だ。
しかも俺の部屋のご近所さんはオバさんばっかだから余計に苦手だ!怖い!恐ろしい!
「てめぇ!ハメやがったな!」
「だって開けてくれないんだもん」
「クソッ……!」
ご近所さんに聞かれないように、こそこそと会話する。
あ゙ぁぁぁぁ……最悪だ。
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