2:ねぇ!!ドアを開けてぇえええ!!!

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そう俺が言うと、志野くんはコーヒーを飲むのをやめて俺を見つめ返してきた。 「ううん。全然。むしろ、喜ばれるよ?」 「女はな」 聞いて損した。 俺が腹立っただけで終わった。 くそ。うざい。 あーはいはい。 志野くんとってもかっこいいからなー。女の子にモテモテなんだよきっとー。 ………………なんか虚しくなった。 「なんで、ゆーたと一緒だったわけ?」 「ほら。さっき言った喫茶店でね、偶然会ったの。雄太が俺のこと知ってたみたいで、言われるがままついて来た」 「チッ……アイツ殺す」 「わぁ、怖い。そういう千明も、猫かぶりって言われない?」 なんだそりゃ。てか、全然怖がってないだろ。 「なんでだよ。そんなの言われたことねー」 「えー…?だって、超普通な見た目なのに超口悪いじゃん」 「悪かったな、ギャップありすぎて。つか、俺はイケメンな方だ」 「んー、イケメンって言うより美人じゃない?女顔」 ピクりと、こめかみがひくついた。 別に怒ったわけじゃない。そんなのもう昔から言われまくってるから慣れっこだ。 でもきっと、無意識に反応しちゃうんだろうな。 「それに、俺のチームに勝つんだからケンカもそうとう強いよ。見た目とのギャップありすぎ」 「…………」 「1人でやったの?」 「……ゆーたはやってねぇよ」 「だろうね。たかが1人にやられたって皆言ってたし」 「…………」
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