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「おお…不良のくせに頭はいいな。大学レベルだ」
「ありがと。だから授業つまんない」
「わかるぞーその気持ち。先生も頭いい生徒に教えるのつまんねーよ」
顔をあげてみた。
首がすごく気持ちよかったです。
あぁ、前を向くってこんなに気持ちいいことなんだなって思いました。
黒板の方でバーコードとさっきの野郎が話してる。
机ばっか見てて、野郎はあんまり見てなかったけど、かなりの不良。だけど…………イケメン?
いや、人それぞれ違うと思うんだけど確かあーゆーのをイケメンって言ったような……。
背ぇ高いし、体つきもいいし、おまけに顔もいいし……(?)
髪色はシルバー。
でも、どっちかって言うと灰色っぽくて、根本をあえて黒くしてるのもあって暗めに見える。
そして、それが超似合ってるわけ。目とか鼻とかクッキリしてる。
あれは女に困ったことがない顔だな……。
「一緒だね。じゃあもう、お互いスルーしようよ」
「それもそうだな。よし、戻って続きしてろ」
えっ……?
「はーい♪」
え!?
ちょっちょっちょちょっちょちょっと待った!!
なんだよそれ!?
何OKしちゃってんのバーコード!?
俺は再び下を向くはめになる。
ああ…!やばい!帰ってくる!
どうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしょ!
逃げるか!?そうだよな!逃げようよ!!
ちょうどトイレ行きたかったし、もうそれでいいじゃん!!!
ガタッ!
「先生ぇ!!!!トイレ行ってきていいですか!?」
「膀胱パンパンかぁ、はよ行け」
「あ。じゃあ、俺も」
「そうだな、膀胱炎は怖いからな。はよ行け」
こんんっっのッ膀胱野郎があ゙ぁァァ!!!!!!
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