2:ねぇ!!ドアを開けてぇえええ!!!

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ズラッと、強面さんたちは半分に別れて左右に並んだ。 俺たちはその真ん中を歩く。 なんか、極道みたい。 ほんとやめて、余計目立つから。 じろじろと上から下まで舐めるように見られて、キョドりそう。(挙動不審になりそう) 堂々と歩く志野くんを殴りたい。 「おい。おめぇら」 真ん中を通りきった時、声をかけられる。 振り向けば、さっきのツッコミさん。 「特におめぇだ。銀髪の兄ちゃん」 「あぁ、俺?何ですか?」 ケロリとした表情で志野くんは答える。 「かなり自信のあるヤンキーみてぇだが、あんま派手にやるんじゃねぇぞ」 「それって……注意?」 挑発する志野くん。 やめて、ほんとに。何されても知らないよ俺。 しかし、大人なのか相手にしてないのか、強面顔を1つも動かさなかった。 あれ……てか、俺、不良カウントされてなくね?一応、オーラはまとってるつもりなんだけど……。 「忠告だ、バカ野郎。暴れて、火の粉が掛かっても知らねぇぞ」 「え…火の粉……?」 「今日の俺たちみたいに、一触即発なトコがあるんじゃないかな……」 「話が早いな、兄ちゃん」 一触即発…………ここらへんでは珍しいな。しかも、火の粉が飛び散るほど大きいって……。いったい、何がどうしてんの? 「ま、大人しくしてることだな」 これは立ち止まって聞いたかいがあった。 これが収まりそうになるまで、ケンカは避けよう。自分の身は大切だ。 「じゃあな。おめぇら」
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