3:仲良しこよしな人間関係

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『この間、ウチのお嬢がチンピラに絡まれて、手荒くされたみてぇでな。怪我はしてないが、そのチンピラ探してんだよ』 ………………ん?待てよ。なぜだか、脳みそに引っ掛かりが……。 『んで、そこにいた通行人に助けてもらったみてぇで……そいつに聞きゃわかるかと思ってな』 あ。……あぁ。 ―――いや!!!さっきの「あ。……あぁ」無し!!! 俺は何も思い出して無いよ!!?? そんな事件起こってたとか俺まったく知らねぇよ!!?? 『一応その場所調べてみりゃ、偶然にもお前ん家の近くでなぁ』 「へ、へぇ…」 あれ……でも、これって……。いや…………でも……もしかして………。 『――――――夕方迎えに行くから、てめぇ逃げんなよ?』 ブッ………ツー……ツー……。 ギャアァァア━━━━━━!!!!!!バレてるぅぅゥぅぅう!!!!! もしかしなくても、バレてるぅぅゥぅぅう!!!!! なんで俺って知ってんの!?!?怖っ!!! あれでしょ!?アレ!!!アレダヨネ!!?アレのことでしょ!?(詳しくは1章の終わり頃) そうだよ!俺だよ!でもなんで?! いつから!?いつから!?まさかのしょっぱなからお見通しッ!!??てか!!!わかってんなら電話して来んなよ!!! 携帯を耳に当てたまま、その場に固まる俺。 耳に響くのは、通話終了の機械音。 …………どうしよう。これからの行動を考えねば。 きっと逃げれば殺される。でも、大人しくついていくのも嫌だ。 だって、行き先は白組の本家。 何回かは行ったことはあるけど、アパート暮らしな俺には居心地がわるい。 それに、あの親父さんも……………………ええ?……さっき……………白組のお嬢…って…。 ウソ…………まさかの……? 「え、あの子…―――ちよちゃん…?」
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