3:仲良しこよしな人間関係

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白羽さんからの質問に対し、振り返って見れば大雅は肩をすくめた。 「ふふ……戦ってると神経削られたよ。でも、まぁ五分かな?」 「だとよ、政宗。こいつには気をつけろよ」 ははははは、と愉快な笑い声を上げながら白羽さんは出て行った。 そして5秒ほど経った時、俺は大きな安堵のため息をつく。 「大雅。お前はアホか」 「正直者と言ってほしいね」 「世間一般ではてめぇを命知らずって言うんだよ」 政宗さんもあの状況下で緊張していたのか、正座を崩し首元のネクタイを緩める。 ほんと、命知らずだよ。だって俺らが正座してる中、堂々と胡座をかいてたんだぜ? 極道の家で、しかも組長の前で胡座をかく奴なんていないだろ普通。 軽く大雅を蹴ると、足に痺れが走る。 うひょー。 「おい、千明。もうお前には用はねぇから帰れ。近くまでは送ってやる」 「最近、忙しそうだね。ちゃんと帰ってんの?」 「ここに泊まってる方が何かと都合が良くてな。それに帰っても誰もいねぇだろうが」 政宗さんの冷たい目が俺を見つめる。 薄々は感じてたけど、政宗さんは寂しがり屋なところがある。 今こうやってデレたのがその証拠。 でも、自分から追い出したのだ。 帰って来て欲しいとは口が裂けても言わないだろう。 「だって、そっち戻っても政宗さんいない日の方が多いじゃん。俺も退屈なのー」 「あのクソ野郎も呼べばいいだろうが」 「まさかのゆーた」 部屋を出て、広い庭が見渡せる縁側の廊下を並んで歩く。 てか、政宗さんそろそろデレるのやめて。キャラ壊れるよ。
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