3:仲良しこよしな人間関係

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スッと軽いものを運ぶかのように、ちよちゃんの脇を抱えて持ち上げた大雅。 うるせー、どうせ俺にはそんな力ねぇやい。 廊下に足をついたちよちゃんは、自分を持ち上げた相手に初めて気づき、顔を見上げた。 ……白羽一族ってスルースキルハンパないのかな? 「貴方、誰?」 首を傾げて、困惑した表情を浮かべている。 この顔、できれば白羽さんもして欲しかったよ…………まぁ、しないだろうけどね。 「俺は千明の友達。今日は千明について来ただけ」 「ふーん。なんだか裏表ありそうな人ね」 「はは。そうだね……君と一緒」 大雅のせいで、再びあの緊張が走る。 ああああああああ!何言ってんだよぉおおお! 白羽さんは心が広かったから良かったのに、なんでちよちゃんに言っちゃうかなぁぁあ!? ゴクリと唾を飲んだ。 「――あら。言うじゃない」 しかし、意外にもそれへの反応はなく、何事もないかのようにスルーされた。 …………ほんとにスルースキル、ハンパないな。 それとも大雅だから? 白羽家の謎のスルースキルについて頭をひねらせていると、いきなり腕に柔らかい感触が。 「でも、ちーちゃんは私のだから」 ベーッと赤い舌を出すちよちゃん。 ごめん、あっかんべーはいいから離れて欲しい。 君のふくよかなお胸の方が腕に当たって……ア゙ア゙ア゙ア゙!挟み込むなぁ゙あ!
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